ゴルフ場のマスター室はどんな仕事なの?給与は?マスター室の全貌をご紹介!
ゴルフ場のクラブハウスから、コースに向かって外へ向かう途中にある部屋。マスター室というのですが、一体何をやっている場所かご存知ですか?
ゴルフを趣味にしている方も、マスター室の業務全てを知っているのは少ないはず。そこでこの記事では、ゴルフ場のマスター室の仕事内容をご紹介します。
ゴルフ場のマスター室の年収や仕事の難しさまでご紹介するので、転職を検討してている方は参考にしてみてください。
ゴルフ場のマスター室の仕事とは?
仕事内容をご説明する前に、そもそもマスター室とは何なのかについてご紹介します。
マスター室とは?
マスター室とはゴルフ場に数多く在籍するキャディさん達を統括する「キャディマスター」と呼ばれる人がいる部屋を指します。
マスター室はコース全体の進行管理を行う司令塔
そしてキャディマスターは、マスター室でその日1日に予約されているお客様がスムーズにプレーできるよう様々な調整を行なっています。時間調整はもちろん、キャディやカートの手配も行っているので、「コース全体の進行を行う司令塔」と言えるでしょう。
ゴルフ場のマスター室の主な仕事内容
先の章で「マスター室では様々な調整業務を行う」と紹介しましたが、一つひとつの業務について詳しく見ていきましょう。
ゴルフ場のマスター室業務の詳細
ティーシートの作成
お客様同士のコーディネート
キャディとカートの手配
「カート利用同意書」の確認
プレー中の進行管理
プレー中のトラブル対応
ティーシートの作成
ティーシートとはタイムテーブルのこと。このティーシートは時間を等間隔で組めば完成するという単純なものではありません。
というのもゴルフには通常プレーに加えて早朝スルーやハーフラウンドなど様々なプレー時間の長さもスタート時間も異なります。これらを計算し、スムーズに進行できるようティーシートを作成するのです。
キャディとカートの手配
お客様それぞれに担当するキャディを割り振るのもマスター室の仕事です。さらにカートも手配するのですが、下記のこともチェックし準備しなければなりません。
カート手配時の準備点
カーナビがピンポジション(コース上のカップの位置)を指しているか
タバコの吸い殻は綺麗に掃除されているか
目土(コース上の芝がえぐれた際に当該部分に埋める土のこと)は積まれているか
ゴルフクラブを洗浄する水は積まれているか
プレー中の進行管理
ゴルフには「プレーファスト(プレーをできる限り早く行う)」という大事なマナーがあります。しかし、まだゴルフを始めたばかりのゴルファーが多い場合、プレーが遅れて全体の流れが滞ってしまうことも。
そんな事態を察知し対応するのも、ゴルフ場のマスター室の仕事。実はカートにGPSが搭載されており、その情報から流れが悪くなっている組を特定できるのです。そして遅延状況によってマーシャルキャディ(プレーを円滑に進めるよう促すキャディ)やフォアキャディ(コースの前方で待機しているキャディ)を出動させます。
先の章でも述べた通り、遠隔からコース全体を見渡し進行管理を行う司令官の役割を果たしているのが、ゴルフ場のマスター室なのです。
プレー中のトラブル対応
自然の中で行うゴルフでは、トラブルもつきものです。例えば熱中症になったり、打球事故が起こったりなど、一刻を争う状況に対応するのもマスター室も業務の一つ。
ゴルフ場のマスター室では、その他にも下記のような業務に対応してくれます。
ゴルフ場マスター室で対応してくれる業務
忘れ物や落とし物の対応
練習場コインの番外
レンタルクラブ・レンタルシューズの貸し出し
ゴルフ場のマスター室業務の現状と未来
実は、経営難に陥るゴルフ場は少なくありません。そして中には営業を閉鎖するゴルフ場もあります。多くのゴルフ場が経営危機に陥っている背景にはコロナ禍の影響があります。
セルフプレーによる低料金化
ゴルフは距離を保ちながらプレーできるとしてコロナ禍においても楽しまれてきました。しかし、キャディを帯同させない「セルフプレー」というプレースタイルがバブル崩壊後に登場したんですが、現在(2023年)ではセルフプレーが広まっており、プレーの低料金が加速しています。
キャディ人材費の削減
低料金化により財政難に陥るゴルフ場にとって、まず見直す項目の一つが人件費です。そしてキャディも例外ではありません。ゴルファーの横でプレーを見守るキャディの人数が減らされてしまっては、マスター室も円滑に仕事を進められないという課題があります。
ゴルフ場のマスター室での勤務に必要なスキルは?
非常に専門性が高いゴルフ場のマスター室の仕事ですが、実は入社時はゴルフの知識は必要ないんです。というのも、マスター室の業務は様々なものがあり、キャディマスターでなくともマスター室で勤務できるからです。
特別必要なスキルはない
なぜ特別な知識やスキルは必要ないかと言うと、仕事の流れが大体きまっているからです。確かにトラブルなど不測の事態が起こった際も対応しなければなりませんが、新入社員には周りのスタッフが手助けしてくれます。
最初は取り組みやすい仕事から始めていき、ゆくゆくは一通りの仕事を一人で担うまで成長できるでしょう。
ゴルフ場のマスター室勤務に向いている人
ゴルフ場のマスター室に必要なスキルはありませんが、特に以下のような方はマスター室勤務に向いていると言えるでしょう。
マスター室勤務に向いている方
接客が好きな方
キチンとした気配りができる方
体を動かすのが好きな方
ゴルファーの困り事を解決するのがマスター室のメイン業務です。だからこそ、こちらから積極的にコミュニケーションができる方が活躍できるのです。
マスター室勤務に向いていない人
マスター室勤務に向いている人がいる一方で、どちらかと言えば向いていない人がいることも事実です。
マスター勤務に向いていない人
一人で黙々と仕事をしたい方
決められた仕事に専念したい方
力仕事は避けたい方
接客や電話対応が苦手な方
マスター室には毎日沢山のゴルファーが訪れます。なので一人で作業したいような方や接客が苦手な方には不向きと言えます。
ゴルフ場のマスター室の給与(年収)
ゴルフ場のマスター室の給与は以下の通りです。
雇用形態 | 金額 |
アルバイト | 時給:1,000円 |
派遣社員 | 時給:1,130円 |
正社員 | 月給:16〜30万円 |
マスター室には、キャディを統括するキャディマスター以外にも補佐的な人員が待機しています。正社員の年収は300万を超える求人も多く、経験者優遇の求人では400万円を超えるものも存在します。また、キャディマスターになれば給与は更に上がる可能性があります。
ゴルフ場のマスター室で働くには?
ゴルフ場のマスター室に勤務する上で必要な知識やスキルはありませんが、どのようにマスター室の仕事を探せば良いかをご紹介します。
個々のゴルフ場の募集に応募
マスター室に勤務する場合は、大抵一カ所のゴルフ場に所属することになります。そこで個々のゴルフ場のサイトからマスター室の求人に応募するのも一つの手です。
しかしそれよりも、各種求人サイトに掲載されているゴルフ場のマスター室の募集に応募する方が情報量も多いので効率的と言えるでしょう。ゴルフ関連職の専門の求人サイトでマスター室の募集に絞って探してみるのがおすすめです。
ゴルフ場のマスター室に勤務する辛さは?
ゴルフ場のマスター室勤務を検討する前に、業務をする上でどんなことが大変なのかをあらかじめ知っておきましょう。
仕事が多岐に渡り煩雑
先の章でマスター室の勤務を始める上で特別な知識やスキルは必要ないとご紹介しました。しかしマスター室が担う業務は多岐に渡るので、慣れるまでは大変と感じる方もいるでしょう。
休みが不定期
ゴルフ場は土曜日、日曜日、そして祝日に予約が多数入るので「カレンダー通りに休みたい」という方には不向きと言えます。
また気候が穏やかな春と秋は繁忙期である一方で、夏や冬は予約数も減ります。これに伴い、休みも不定期というのもデメリットの一つです。
ゴルフ場のマスター室は「ゴルフ好き」を活かせる専門性の高い仕事
ゴルフ場に訪れるお客様は「今日は待ちに待ったゴルフの日だ!」と楽しみにしている方も少なくありません。
そんな高揚感溢れるお客様を接客するのは、こちらも明るい気分になるのだとか。特に少しでも「ゴルフが好き」という気持ちがあれば、やりがいもひとしおです。
またゴルフ場には年齢も職業もバラバラな方々が訪れるので、経験を重ねるにつれ一流の接客スキルが身につくのも大きなメリットと言えるでしょう。
ゴルフ場のマスター室の求人をお探しならゴルフメドレーワークへ
ここまでゴルフ場のマスター室の仕事内容などをご紹介しました。先の章でも説明したようにマスター室の業務は時に煩雑で混乱することもあります。しかし、トラブルに上手く対処しながらもゴルフ場の司令塔としての役割を果たした時の達成感は大きいのだそうです。
少しでもゴルフ場のマスター室のお仕事に興味を持たれたら、ぜひゴルフメドレーワークをご活用ください。