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ゴルフ場のコース管理の仕事って大変?資格は要るの?あらゆる疑問を徹底解剖

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仕事内容
2024-01-01
2024-01-03

テレビでゴルフの試合を見ていると、コース内の整った芝やバンカーが目に入りますよね。当たり前のことですがゴルフ場の木々や緑はきちんと整備していないと、コースが荒れてプレーできなくなってしまいます。

そこで必要になるのがゴルフ場の環境を管理する、コース管理というお仕事です。この記事ではゴルフ場のコース管理の業務内容や大変な一面までイチから説明します。最後にコース管理になるためのコツもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ゴルフ場のコース管理とは?

ゴルフ場のコース管理の仕事を一言で表すならば「ゴルファーに喜んでもらえる状態に、ゴルフコースを管理する仕事」です。

ゴルフ場のコース管理の責任者はグリーンキーパーと呼ばれています。実は「グリーンキーパーが替わると、ゴルフコースも変わる」と言われるほど、重要な存在なのです。

ゴルフ場のコース管理の仕事内容

ゴルフ場のコース管理は、コース場の芝を綺麗に整えるだけが仕事ではありません。その仕事は多岐に渡ります。

ゴルフ場のコース管理の仕事

  • グリーンの刈り込み

  • ホールカップの切り替え

  • バンカー砂均し

  • 草刈り

  • コース管理

  • 機械整備

  • 肥培管理・農薬管理

  • 植栽管理

  • 散水管理

  • グリーン更新業務

  • 冬季オーバーシード

意外かもしれませんが、ホールのカップはゴルフ場によりますが、3〜5日に程度で違う位置に変更されています。しかも、前の位置の芝を乱さないよう、丁寧にホールカップの切り替えが行われています。

またグリーンを刈り込んだり、グリーンを押し固めたりする機械など、コース管理の仕事には多種多様な機械が用いられます。なので機械整備もゴルフ場のコース管理の大事な仕事の一つ。中には自動車の整備工場にも負けない整備の技術を持った方がいることもあるのだそうです。

さらに芝や草木が健やかに育つように、どんな肥培や農薬を使うかを見極めなければなりません。そこで農薬や土壌、植物などの化学的な知識も必要になります。

そしてゴルフ場の美しい景観を守るのも、ゴルフ場のコース管理の重要な仕事です。そこでゴルフ場の木々や草花を美しく維持管理するのが「植栽管理」です。時には多くの木々を伐採することもあるのだとか。ゴルフ場の整った景色は、こうした重労働によって守られているのです。

グリーン更新とは、グリーンを耕す作業のこと。代表的なものが「エアレーション」という作業です。エアレーションとは春先や秋口などに、普段のプレーにより押し固められたグリーンの土を部分的に取り除くことで、芝の成長を促進する目的で行います。

定期的にエアレーションが行われているため、ゴルフ場のグリーンは美しさを保っているのです。

最後に冬季オーバーシードとは、暖かい環境で育つ芝草の上に寒い環境で育つ芝草を植えること。この作業を行うことで、冬の間はもちろん、夏の間も青々とした芝草が生えてきます。一年を通して美しい芝を保つためには欠かせない作業と言えます。

ゴルフ場コース管理業務の現状と未来

実は日本は世界で2番目にゴルフ場の多い国※なんです(※参照:R&Aが2019世界のゴルフ場数を新基準で発表32471コース)。数多くのゴルフ場がある一方で、コロナ禍で経営難になったゴルフ場も少なくありません。この状況を受けゴルフ場のコース管理の在り方も変化しつつあります。

ゴルフ場コース管理の大変さ

ゴルフ場のコースは、ゴルフ場自体の評判に直結します。それだけ重要な業務ですが、自然が相手の作業なので一筋縄ではいきません。夏場に高温の日が続けば、芝が枯れてしまうことも。そして冬場にオーバーシード業務をきちんと行わないと、春に美しい芝が生えてこなくなります。

しかも出勤時間も、その日の来客状況によって変わるので、ライフバランスを保つのも大変です。

その他にも、

  • 時間が不規則

  • 自然が相手なので思い通りに行かない時がある

  • コースの仕上がりがゴルフ場の評判に直結する

などの大変さもあります。

ゴルフ場コース管理の外注化

ゴルフ場経営での課題の一つが「人手不足」です。コース管理は勤務時間が不規則であったり、コースを美しく仕上げるためにはある程度の経験も必要なため、コース管理の仕事を専門業者に外注するゴルフ場も増えてきています。

ロボット化(自律走行刈り込み機)の導入

現在は遠隔操作ができる無人の刈り込み機も登場しています。この自律走行刈り込み機はまだ完全な無人化は難しいものの、高い安全性が実証されているとのこと。

人手不足を解消する一つの手段として、ロボットの導入を行うゴルフ場もあります。

ゴルフ場のコース管理業務に必要なスキルは?

非常に専門性が高いゴルフ場のコース管理の仕事ですが、実は入社時に特別なスキルは必要ありません。

必要なのはミッション車対応の普通自動車免許のみ

広大なゴルフ場では、整備道具を積み込んで軽トラックで移動します。そこで必要になるのが普通自動車免許です。またゴルフ場によってはミッション車の軽トラックを使っていることも。そこでミッション車車対応の普通自動車免許があれば問題ありません。

初心者からでもチャレンジできる理由

先述した通り、コース管理の業務は多岐に渡り、しかも専門性の高い業務ばかりです。しかし未経験からでもチャレンジできるのには3つの理由があります。

ゴルフ場コース管理が未経験OKな理由3つ

  • 最初から難しい仕事はしない

  • 慣れるまでは2人1組

  • ルーティン業務が多い

一つひとつ見てみましょう。

最初から難しい仕事はしない

入社後はまず手作業で芝を刈ったりコースを覚えたりしながら、仕事の流れを覚えていくのが一般的とのこと。徐々に慣れてきたら、機械の操作などを任せてもらえるそうです。そして2〜3年経験を積めば、ある程度一人で仕事ができるまで成長できるのだとか。

そもそも最初から難しい仕事を任せない理由は、慣れない業務で無理をしてコースを傷つけないためだそうです。

慣れるまでは2人1組で仕事をする

先述した通り、入社したての頃は先輩社員に付いてイチから仕事を覚えていきます。分からないことがあれば逐一先輩に質問できるので、未経験からコース管理に必要な専門知識を身につけられるんです。

ルーティンワーク業務が多い

コース管理は担当業務が多いものの、毎日の業務は大体決まっています。例えばグリーンの刈り込みやバンカーの砂均し、ホールカップの切り替えなどは毎日の業務の一つ。一日の業務は大まかにルーティン化されているので、経験を積むごとにスムーズに取り組めるようになります。

一方で、冬季オーバーシードなど季節に応じて発生する業務もあります。これらの業務はコース管理の責任者であるグリーンキーパーが指示に従いながら先輩社員と取り組むので、年を重ねるごとに段取りを覚えられます。

ゴルフ場のコース管理業務に活かせる知識

ゴルフ場のコース管理は未経験から始められる仕事ですが、下記の知識があれば、より早く即戦力として活躍できます。

ゴルフ場のコース管理に活かせる知識3つ

  • 植物に関する知識(大学や高校の農学部卒、庭師としての経験など)

  • 農薬に関する知識(大学の薬学科卒、農薬メーカーでの勤務経験など)

  • 機械に関する知識(大学の機械工学部卒、工業高校卒、整備士資格、機械設計の経験など)

ゴルフ場コース管理職のキャリア事例

ゴルフ場のコース管理として経験を積むと、以下のようなキャリアに昇格することができます。

コース管理のキャリアアップ事例

  • サブキーパー

  • グリーンキーパー

一つずつ見ていきましょう。

サブキーパー

コース管理として充分に経験を積むと、サブキーパーに昇格できます。サブキーパーは言わばコース管理の責任者であるグリーンキーパーの補佐です。新人のコース管理のマネジメントや教育を担います。

グリーンキーパー

サブキーパーとしてさらに知識や研鑽を積むと、晴れてグリーンキーパーになれます。グリーンキーパーはゴルフ場コース管理の責任を担うことはもちろん、トーナメントを開催するゴルフ場ではコースメンテナンス責任者を担う重役です。

上記以外にもグリーンキーパーに昇格する方法があります。それは全国140ヵ所以上のゴルフ場を運営するPGM(パシフィックゴルフマネージメント)で「CM(コースメンテナンス)アカデミー」を受講することです。4日間研修に参加し最終日の試験に合格すると、グリーンキーパーに昇格できます。

ゴルフ場コース管理の給与(年収)は?

ゴルフ場コース管理は雇用形態やキャリアによって待遇が異なります。

職種

金額

コース管理(アルバイト)

時給:1,050〜1,500円

コース管理(正社員)

月給:18〜30万円

サブキーパー

年収:360〜450万円

グリーンキーパー

年収:450〜550万円

やはり責任が大きいグリーンキーパーは、多少年収が高いようです。アルバイトからコース管理の仕事を始めて、正社員に昇格しゆくゆくはグリーンキーパーになるキャリアパスもあるので、ゴルフ場コース管理は長く勤める価値があると言えます。

ゴルフ場コース管理の仕事のやりがい

ゴルフ場コース管理には、日々ゴルフコースに向き合っているからこそ味わえる仕事のやりがいがあるそうです。

ゴルフコースを作り上げる楽しさがある

ゴルフコースをいかに魅力的に作り上げるかがゴルフ場コース管理の腕の見せ所です。ゴルファーが心から楽しめるゴルフコースを形作っていく達成感を味わえます。

またゴルフ場の評価ではゴルフコースの良し悪しが最も評価されます。自分が手がけたコースが高評価を得た時は「この仕事に就いてよかった」と思えるのだそうです。

自然の中で仕事ができる

ゴルフ場のコース管理の方が口を揃えて言うのが「自然の中で仕事ができることの良さ」です。自然の澄んだ空気の中で体を動かして働くことは、想像以上に充実したものなのでしょう。

時にはプロのトーナメントの舞台を作ることも

仮にプロのトーナメントが行われるゴルフ場に勤めれば、選手たちが競う舞台づくりに携わることになります。関係者の数もさらに多くなり、コースづくりもラフの高さまでこだわり抜くのだそうです。

大変なことも多い分、超一流の場を経験することは貴重でとても衝撃的とのこと。「またプロのトーナメントに携わりたい」というモチベーションで仕事に臨むコース管理の方もいらっしゃるそうです。

ゴルフ場コース管理の辛さ

仕事でのやりがいが多い一方で、大変な面があるのがゴルフ場コース管理の特徴です。

天候に合わせて芝を整備する必要あり

ゴルフ場のコースは環境や天候によって日々変化するので「これをすれば正解」というマニュアルがないという難しさがあります。例えば夏場に散水のタイミングを少し誤るだけで、芝が乾燥してしまうことも。

このように芝の育成状況を見誤ってしまえば、美しいコースを保つことはできません。ゴルフ場コース管理には、そんな変化する環境で常に最適解を見つけなければならない大変さがあると言えるでしょう。

芝の育成に使う薬剤を見極める必要あり

実は芝と一言で言ってもその種類は千差万別です。自分が担当するコースの芝の特徴を理解し、どんな病気に罹りやすいのか、一番美しい状態に保つための薬剤は何かを把握する必要があります。

また市町村によって使える薬剤も異なるため、行政の情報をチェックする必要もあるのだとか。コースに出て行う仕事の他にもこうした細々した業務があるので、大変だと感じる方も少なくないのかもしれません。

炎天下や雪の中での作業も

芝はデリケートな植物なので、ゴルフ場のコース管理は天候の良し悪しに関係なく作業を続けなければなりません。炎天下の日には大汗を流しながら作業し、冬場には雪の寒さに耐えながら作業することもあるそうです。

悪天候下で作業しなければならないので辛いと感じるのも無理はありません。

出勤が早い

ゴルフ場のコースは、ゴルファーがゴルフ場に到着する前から業務を始めなければなりません。仮に7時スタートのゴルファーがいる場合は、それよりも早く出勤する必要があります。朝が弱い方には不向きな仕事と言えるかもしれません。

ゴルフ場コース管理は緑豊かな環境で働ける健康的な仕事

如何なる仕事も、成果が目に見えれば達成感を味わえるものです。中でもゴルフ場コース管理は、日々コース場を整備しながら自分の仕事が目に見えるのでモチベーションが維持しやすいと言えます。しかも自然の中で健康的に働きながら味わう達成感は格別でしょう。

ゴルフ場コース管理の仕事をお探しならゴルフメドレーワークへ

ここまでゴルフ場コース管理の業務についてご紹介してきました。大変な面はあるものの、長く勤めていれば昇給昇格する機会があるのがゴルフ場コース管理の魅力の一つと言えるでしょう。そして何より、未経験から一生役にたつコース管理の専門性が身につくのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

ゴルフ場コース管理の仕事に興味が湧いてきたら、ぜひゴルフメドレーワークをご利用ください。

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